まとめの章 「要点をしっかり掴むために」
1)
宇宙を支配する創造主の意識がある。
宇宙を創り出すための根源的なエネルギーの提供者であり、森羅万象を生かす存在です。現象界(物質世界の宇宙)には本当の意味での始まりがあり、創造主が立法した自然法則と共に今も創造主の意識により支配されています。
2)
自然法則を満たす根源的本質とは有限を否定しない事(限界・限度を超えない「なかほど」)にある。
3)
自然法則を満たす根源的本質と矛盾する事なく具体化する時に表現の多様性が生まれる。
有限を否定しないには限界・限度を超えない「なかほど」が不可欠です。限界・限度を超えない「なかほど」が時間発展する全体のバランス(調和)を持続可能とします。そこから正常も表現の一つとして表され、状況に応じて「八つの決まり(Ⅲ章掲載)」、「平等関係の取り方(Ⅲ章掲載)」、「対称性保存則(Ⅲ章掲載)」などの様々な表現で説かれていきます。表現では揃えられなくても本質として同じ内容の事を説いており、例えばI様の教えをM様やB様の教えに置き換えて説明したり(逆も成り立つ)、八つの決まりを対称性保存則や平等関係の取り方に置き換えて説明(逆も成り立つ)できるという事で互いに置き換えて説く事ができます。八つの決まりの理解を深めるとは根源的本質と矛盾せずに表現の置き換えを理解していくという事です。数学では変数変換(座標返還)して計算するテクニックが使われますが求める答えは同じです。変数という表現を変えて状況に応じて計算を実行しやすくしているだけで計算の本質は同じです。しかし、求められる解は同じである事に気が付かなくなって変数表現を変えるだけで誤りとしたり、自分勝手に解を変えたりする行為が真の教えを歪めてきました。
4)
以上を前提に家庭・学校・職場の人間関係、そして社会の仕組みを構築する。
「いじめ」とは有限を否定した異常であり限界・限度が無く、故にハラスメントを定義しても終わりがありません。政治と経済の改善策も自然法則の本質に準じなければボトルネックを突かず一時の応急処置でおわり、遅かれ早かれ持続不可能となります。自然法則を満たす根源的本質と矛盾しないように具体的な政策の内容を表現していきます。根源的本質と矛盾すれば必ず自滅するようになっています。
5)
地球環境と文明を破滅に向かわせるボトルネック「資本家・株主」
産業革命以降の地球全体を見た時に、資本家・株主の汗水を流さない既得権益による利益の吸い上げが地球環境と文明の存続を脅かす最大の問題、ボトルネックとなっています。つまり、資本家・株主による自己中心なグローバリズム(地球全体のバランス「調和」を崩して貧困者を増やし、異常気象を悪化させ、人間だけでなく動植物達の生存も脅かし、資本家・株主が確率のみに依存して汗水流す(※)ことなくプレミアム(利益発生に伴う配当金)を吸い上げることのためにヒト、モノ、カネ、サービスの国境を超えた移動の自由を常に正しいとすること)が広がることによって、先進国・途上国共に自立が阻害され続けています。また、経営者は経営と業務に携わりますが、分かり易く極端な場合を示せば、経営者が個人または一族として100%株を保有しては、確率のみに依存して汗水流さない資本家・株主に配当金利益を吸い上げられる酷い状況と変わりません。そして人材投資をせずに非正規の貧困者を増やし、設備投資や技術開発投資まで削減して私腹を肥しては本末転倒です。株保有の偏り過ぎも全体の所得バランス(調和)を取らない異常です。要は株保有に限らず、所得の差が開き過ぎて貧困者を生む状態が異常なのです。多くの非正規従業員を抱えて貧困者を増やしながらも、自分は圧倒的な所得を取っていくCEOなどの組織トップ層の経営行動は限界・限度を知らない、足る事を知らない強欲な異常です。18世紀後半の産業革命から起こった資本主義体制における先進資本主義各国が途上国植民地の奪い合いを始めて、それは第一次大戦まで引き起こしました。利益を吸い上げて奪い取る資本家・株主優遇の支配体制が200年を超える時に渡り続き、現在に至り、その自分勝手が地球全体で限界・限度を超えてしまいました。
6)
最終的に地球環境と文明を破滅させるボトルネックとは
仕組みを変えられない一般人は敷かれたレールの上を歩くしかありません。しかし、全体があって個人が生きられる事を忘れて、無責任に社会情勢に関心を持たなくなってはなりません。常に社会情勢に関心を持って自分勝手に傍観者とならなければ、政治の状況変化にも気が付いて選挙で投票にいく事の大切さも自覚します。「悪者がほろぼすのではなく、何もしない者がほろぼすのだ。」と理論物理学者のアルバート・アインシュタインも語っています。
2025年8月25日
橘 菊
